読書会で使える質問例20選|感想を深めるコツ
読書会に参加するとき、「面白かった」以外に何を話せばいいのか分からなくなることがあります。好きな場面は覚えていても、なぜ印象に残ったのかを言葉にするのは、意外と難しいものです。一方で、ほかの人の感想を聞くと、自分では気づかなかった読み方に出会うこともあります。
読書会では、全員が同じ結論にたどり着く必要はありません。大切なのは、それぞれの感想を安心して話し、相手の考え方に耳を傾けることです。この記事では、読書会で使いやすい20の質問と、オンラインで感想を共有するための進め方を紹介します。
読書会にはどんな形式がある?
読書会には、参加者全員が同じ本を読む形式と、それぞれがおすすめの本を持ち寄る形式があります。同じ本を読む場合は、登場人物や物語の展開、著者の主張について詳しく話し合えます。一方、異なる本を持ち寄る場合は、「なぜその本を選んだのか」「どんな人にすすめたいか」といった質問が使いやすくなります。
この記事の質問例も、すべての読書会に同じように適しているわけではありません。本の種類と参加者の読書状況に合わせて選んでみましょう。
1. 最初に使いやすい質問5選
読書会の冒頭では、難しい分析より、自分の印象を話しやすい質問から始めましょう。例えば4番なら、好きな一文でも、理解するのが難しかった場面でも構いません。進行役が「なぜそこが気になったのですか?」と尋ねれば、短い感想から話題を広げられます。
1. この本を一言で表すと、どんな言葉が浮かびますか?
2. 読み始める前と後で、印象は変わりましたか?
3. 誰かに紹介するとしたら、最初にどんな話をしますか?
4. 読んでいる途中で、思わず立ち止まったところはありますか?
5. この本は、どんな気分の日に読みたくなると思いますか?
2. 小説について考える質問5選
これらの質問には、重要な展開や結末に触れるものもあります。使用する前に、参加者全員が結末まで話してよいと考えているか確認してください。意見が分かれたときも、どちらかを正解と決める必要はありません。「どの場面からそう感じましたか?」と尋ねてみましょう。
6. 物語の中で、最も考え方が変わった人物は誰だと思いますか?
7. 登場人物のある選択について、別の行動もあり得たと思いますか?
8. 主人公以外の視点で読むと、印象が変わりそうな場面はありますか?
9. 登場人物同士の関係が変わったきっかけは、どこにあったと思いますか?
10. 物語の終わりで、まだ答えが出ていないと感じる問いはありますか?
3. 実用書・ノンフィクション向けの質問5選
例えば14番で疑問が出た場合は、どの説明に引っかかったのか、本文の内容に戻って確認すると話し合いを進めやすくなります。また、「著者が実際に述べたこと」と「読者がそこから考えたこと」は区別して伝えるようにしましょう。
11. 著者が最も伝えたかったことは何だと思いますか?
12. 紹介された事例で、特に印象に残ったものはありますか?
13. もっと詳しく調べてみたいと思った点はありますか?
14. 納得した部分と、疑問が残った部分はどこですか?
15. 本の内容を日常に取り入れるなら、何から試してみたいですか?
4. 感想を深める質問5選
20番は締めくくりの質問としても使えます。全員が同じ箇所を選ぶ必要はありません。違いを知ること自体が、新しい読み方につながる場合があります。
16. 読み終わった後、最初に誰かと話したくなったことは何ですか?
17. ほかの参加者の感想を聞いて、印象が変わった場面はありますか?
18. 著者や登場人物に一つ質問できるなら、何を尋ねたいですか?
19. 数か月後に読み返すと、違う感想を持ちそうなところはありますか?
20. 今日の話し合いを終えて、もう一度読みたいと思った箇所はどこですか?
読書会で使える45分の進行例
以下は、少人数で一冊の本について話す場合を想定したオリジナルの進行例です。実際の読書会にはさまざまな形式があり、45分が標準というわけではありません。
時間内容0〜5分あいさつとネタバレ範囲の確認5〜10分一人ずつ短い感想を共有10〜25分質問例から2〜3問を選んで話し合う25〜35分印象に残った場面や異なる解釈を深める35〜42分新しく気づいたことを共有42〜45分最後の感想と終了のあいさつすべての質問を使い切る必要はありません。一つの質問から会話が広がったら、その話題を続けても構いません。
進行役はどうやって感想を深める?
質問を投げかけた後、すぐに次の話題へ進む必要はありません。例えば、次のような会話が考えられます。
進行役:特に印象に残った場面はありますか?
参加者A:主人公が最後に友達へ手紙を書くところです。
進行役:どんなところが印象に残りましたか?
参加者A:直接言えなかったことを、文章にして伝えようとしたところです。
進行役:同じ場面を読んで、違うことを感じた方はいますか?
参加者B:私は、もっと早く気持ちを伝えてもよかったと思いました。
進行役:そう感じた理由も聞いてみたいです。
これは進行方法を説明するために制作した架空の会話です。実際の読書会参加者や特定の小説から引用したものではありません。進行役は、参加者の意見を採点する人ではありません。理由を尋ねたり、ほかの見方を聞いたりしながら、話しやすい場を整えることが役割です。
ネタバレへの配慮を忘れずに
読書会では、作品の結末や重要な展開をどこまで話してよいか、事前に確認しておきましょう。例えば、「今日は結末まで話してよい会です」「前半部分だけを扱います」といったルールを共有すると、参加者が安心して判断しやすくなります。
未読の人がいる場合は、重要な展開に触れる質問を避けたり、扱う章を限定したりする方法があります。実際に日本の出版社が開催するオンライン読書会でも、ネタバレを含むかどうかを参加条件として明示している例があります。
音声で読書会を楽しむ工夫
オンラインで複数人が話す場合は、発言が重なることがあります。最初に一人ずつ短い感想を共有し、その後で気になる意見を深めると、参加者全員が話す機会をつくりやすくなります。
SUGOのような音声ルームでも、進行役が話題や順番を案内する形式を考えられます。ただし、専用の読書会開催・進行管理機能があるという意味ではありません。ルームの基本操作についてはSUGO公式ヘルプを参考にしてください。
読書会は感想の違いを楽しもう
同じ本を読んでも、印象に残る場面や登場人物への気持ちは人によって異なります。自分とは違う感想を聞いたときは、すぐに否定せず、その理由を尋ねてみましょう。今回の20の質問から使いやすいものを選び、本について話す時間を楽しんでください。